人気洋菓子チェーン「シャトレーゼ」が、下請け事業者からの包装資材や原料などの納品を正当な理由なく拒否していたことが発覚しました。
下請け事業者に無償で保管させる状況となっていたようです。「シャトレーゼ」は公正取引委員会から是正勧告を受け、未受領製品の代金支払いを求められています。
本記事では、当件の問題詳細と、下請け事業者への影響について解説していきます。
「シャトレーゼ」が是正勧告！下請け事業者への影響と、受取拒否した理由の真相は？
「シャトレーゼ」受取拒否した理由について公表情報では述べられていませんが、在庫負担を軽減する意図があったと考えられます。
では、下請け業者にはどのような影響があったのでしょうか。デメリットや考えられるメリットは下記です。
■デメリット
- 在庫・保管コストの負担
⇒商品を受け取ってもらえず、保管場所や管理コストを下請け業者が負担。 - キャッシュフローの悪化
⇒納品が完了しないことで代金の支払いが遅れ、資金繰りが厳しくなる。 - 廃棄リスクの増加
⇒長期間保管することで品質が劣化し、廃棄せざるを得ない場合がある。
大手企業との取引を継続するため、不当な扱いを受けても、不満の声を上げにくい環境があったのかの疑義が残ります。
■メリット
- シャトレーゼとの取引を継続できる可能性があった。
※ただし消極的なメリットであり、実際には負担の方が大きい
下請け業者の負担額とシャトレーゼの対応
2024年12月30日時点で、受け取りを拒否された製品の総額：約2,383万円になっており、公正取引委員会の勧告により、シャトレーゼは未受領製品の代金や保管・廃棄費用の支払いを求められています。なお、現時点では、追加の損害賠償請求が発生するかどうかは明かされていません。
シャトレーゼに営業停止処分はあるのか？
現時点で、営業停止などの行政処分は確認されていませんが、公正取引委員会の是正勧告を受け、適切な対応が求められています。
そのため、今後、違反行為を繰り返した場合や勧告に従わなかった場合、より厳しい処分が科される可能性が出てきています。
まとめ
下請け事業者は、納品物をシャトレーゼに正当な理由なく受け取り拒否をされ、無償で保管をさせられたことで大きな負担を強いられました。
総額2,383万円の未受領製品代金が発生し、公正取引委員会が是正勧告を行われています。
現時点で、営業停止処分は科されていませんが、今後の対応次第ではより厳しい処分があり得るため、今後の動向にも目を向けていく必要があるでしょう。
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